中学合格おめでとう。
久しぶりにうれしくて泣きました。
もう、あなたと別れて6年以上になるのですね。
あなたの今を見ることができなくなって6年。
悲しかった。今も思い出して、涙が零れることがあります。
あなたは賢い子供でした。そして、続けて書くと変ですが、お父さんに似たとこもあったようです。
わずか3,4歳で、夜の闇の中に走っていくような。
実際に走って行く。
お母さんは、「どうしたんでしょう。」と聞きます。でも、私には何となくあなたが私の子供であると思えたときでもありました。
今は、私はあなたのお父さんではありません。でも、そう書いてしまいます。
あなたとは、私が生きているうちに会えるのか、どうか・・。
たぶん、会えないでしょう。
良く私とは遊びました。
ボール蹴り、変てこなカクレンボ、自転車の前に乗せて行く小さな公園の滑り台、そして最後の後楽園の遊園地。
あなたは何かに気づいているのか、それともお母さんに何か聞いていたのか、良くなついていたあなたは楽しそうでなかった。
いつも、「パパ、パパ」と言って、私の周りを走り回るあなたが。
全部、憶えています。
そして、約6年。あなたはたぶん、一番の成績だったのでしょう。誰もが知っている中学です。本当におめでとう。
あなたに直接言えない。また、涙が零れます。
「バイオリンが弾ける医者になりなさい。」
あなたの頭を撫でながら良く言いました。お母さんは笑っていましたけどね。実際、あなたは幼稚園もどこにでも行ける子供でした。
ごめんなさい。何もできなくて。あなたの周りの方にお礼も言えない。
お父さんのようにはなってはいけません。
今日はいっぱいお酒を飲みます。
おじいちゃん、おばあちゃんが教えてくれました。伝えるかどうか迷ったそうです。
やっぱり、お父さんのようにはなってはいけません。
素直で優しいあなたしか、憶えていない。
今日はあなたのお父さんにしておいて下さい。
あなたが絶対見ることのない、ここへ書き込みました。 どうしても、何か残したくて。
瑞樹、本当におめでとう。